• 2022.09.22

    カテゴリ:
     | タグ:

    short selling_ government bonds

    short selling_ government bonds

     

     

    米FRB(米連邦準備理事会)は20日~21日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、今年3回目となるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.75%ポイント引き上げ、3.00-3.25%としました。

     

    パウエル議長は「現在の8%を超えるインフレは我々の望んだものではない。物価の安定を取り戻すため暫くの間引き締め政策を維持する必要がある。」と述べ、次回11月も大幅な利上げを示唆しました。これにより各主要国の中央銀行も追加利上げを決定する見込みです。

     

    一方、日本銀行は金融政策決定会合を開き、現在の大規模な金融緩和策を維持(短期金利をマイナス0.1%、長期金利をゼロ%程度に誘導する)することを全員一致で決めました。

     

    これを受けて、今日の午前中のドル円為替相場は一時145円30銭台に上昇し、更なる円安が懸念されています。

     

    日銀は指し値オペを連日実施(昨日の応札落札額1兆2637億円)して、金利をイールドカーブ・コントロール(YCC)の許容変動幅「上限」の0.25%で抑え込んでいます。

     

    しかし、日本国債10年物の利回りは、本日0.256%となり、昨日の東京円債市場では長期金利の指標である新発10年国債の業者間取引(日本相互証券ベース)が、前々日に続いて不成立となりました。

     

     

    2営業日連続で売買未成立となるのは、1999年3月に新発10年物が指標銘柄となって初めてのことで、円債市場の流動性が枯渇して機能不全に陥る可能性も指摘されています。

     

    今後、更に円安が進行すると物価高騰により国民や政府から日銀への圧力が高まり、何れは日銀も緩和政策を転換する時が来るのではないかと推察されており、ヘッジファンド達からは虎視眈々と日本国債の空売りを仕掛られることになりそうです…..rangert1