• 2021.12.21

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    Nemesis_chaos

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    今年も残りわずかとなり、コロナに明け暮れた1年となりました。来年はどんな年になるのでしょうか...。

    干支は壬寅で「金も薄ければ儚し、大望の夜明け前は深く蠢き」とあり、冬が厳しいほど華々しく生まれる年になるという意味が込められているのだそうです。

     

    今年を振り返ってみれば、1月にはバイデン氏が第46代米大統領に、カマラ・ハリス氏は黒人初の米副大統領に就任しましたが、5月にはジョージ・フロイド氏が白人警察官により死亡し、黒人への人種差別に抗議するブラック・ライブス・マターの人権運動が世界に広がりました。

     

    欧州では、英国がEUから離脱し歴史的な転機を迎え、アジアでは5月に香港での反体制活動を取り締まる国家安全維持法が施行され、北朝鮮は6月に南北共同連絡事務所を爆破しました。8月末には米国はアフガニスタンから撤退し、南シナ海を巡り米中対立が激化し台湾問題が露見しました。ロシアのプーチン大統領は、ウクライナのNATO加入には断固容認しない方針を固め、紛争が続いている東部のルガンスク州、ドネツク州ではロシア軍侵攻の緊張が高まっています。

     

    一方国内では、1年延期された無観客による2020年オリパラが開催され、秋には岸田新政権が発足しましたが、経済は企業倒産や円安も相まって景気回復には程遠く、厳しい状況が続いています。

     

    世界はまさにコロナに拠って変革を余儀なくされ、生産や物流が停滞することにより資源や食料・製品が高騰して急激なインフレが起こっています。

    今月に入り米中対立による双方の輸出規制の影響を受けて、中国からの尿素水の原料輸入が減少し、ディーゼルエンジンで動くトラック、船舶輸送や土木建設重機にも深刻な影響が出始めています。

     

     

     

    米国のFRBは急激なインフレに備えて、テーパリング(国債等の買入額の減額)を来年3月末迄に早期完了し、FOMCは来年中に政策金利0.75%の利上げを示唆しています。

     

    中国政府は三道紅線(総量規制)を実施して、不動産投機による債務超過の削減を行い、経済を停滞させる住宅バブルを抑え込もうとしています。世界はコロナと闘いながら試行錯誤を重ね崩壊を避ける手立てを模索しています。

     

    これからも、人類には気候変動、異常気象、地震、津波、火山噴火など他にも戦わねばならない自然災害が容赦なく襲ってきます。

     

     

     

    もしかしたら人類に止めを刺すのは、映画GREENLANDで描かれた突然飛来する彗星なのかもしれません。果たして来年は華々しく生まれる年になるのでしょうか…..rangert1