• 2021.08.25

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    耐性進化

    Covid resilience

     

    東京都の発表では、8月24日時点でのコロナ新規感染(7日間平均移動)者数は4,636人、陽性率は21.5%になっています。全国の累計感染者数は134万人を超え、国民の100人に一人が既に感染したことになります。グーグルAIによりますと、1ヶ月後には累計で210万人、最悪の場合330万人が感染するとの予測が出ています。因みに現在のペースで増加した場合、来年の夏には10人に1人が感染するといわれています。

     

    ブルームバーグが毎月発表している直近のCOVIDレジリエンス(変化に対処する能力)ランキングによりますと、

    TOP10(カッコ内はワクチン接種率)は、10位ベルギー(68.7%)、9位中国(-)、8位アイルランド(66.0%)、7位フィンランド(46.8%)、6位オーストリア(57.8%)、5位米国(52.1%)、4位フランス(56.0%)、3位ニュージーランド(19.4%)、2位スイス(51.1%)、1位ノルウェー(48.2%)。日本(41.0%)は、TOP10から脱落し、25位英国(62.7%)と27位イタリア(58.7%)に挟まれた26位です。

     

    そのコメントには、「7月の変化は、伝染性の新しい株が広がるにつれて、ワクチン主導の再開とウイルス封じ込めの間の緊張を反映している。米国はかつて高い接種、減少する症例数、急速な再開の甘い場所にいたが、今ではワクチン接種が壁にぶつかり、感染症が再び燃え上がる岐路に立っている。」とあります。

     

    このランキングは今後の経済活動の指標にもなり、輸出や設備投資に限らず、長期にわたって個人消費が低迷することで大きな打撃を被ります。

    野村総合研究所によると、緊急事態宣言による日本の経済損失は、1回目6.4兆円、2回目6.3兆円、3回目3.2兆円、4回目1.26兆円と試算されており、今後長期化した場合は更に深刻なものになるでしょう。

     

    世界のワクチン接種率は未だ20%程度に留まっており、今後ワクチンが効かず毒性の高い変異株が出現することも十分予想されます。

    人類はウィルスによって進化した歴史があります。コロナとどうやって共存していくか、その答えはまだ見つかっていません…..rangert1