• 2021.06.17

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    mirai106

    Super Neutralizing Antibody

     

    英国では、デルタ株(インド型)の感染爆発が起こっており新規感染者が1日あたり9千人を突破しました。

    ワクチン1回目の接種は成人人口の8割、2回目は58%に達している英国ですが、ロックダウン延長です。

     

    デルタ株の感染力はアルファ株(英国型)の4割から8割も高く、再生産数Rは5~7に達するのだそうです。

    一方、日本では6/15時点で1回目の接種でさえ、未だ15%程しか進んでおらず、国内でデルタ株が蔓延すると深刻な状況になることが今後予想されます。

     

    そんな中、昨日、富山大学と県衛生研究所の共同研究グループが、ほぼ全ての変異種の感染を防ぐ「スーパー中和抗体」の作成に成功したことを世界で初めて発表しました。

     

    この研究は、新型コロナ感染症から回復した患者の血液からB細胞と呼ばれる抗体作成細胞を採取し、その細胞の遺伝子を組み換えて新たな抗体を作成し、その中から感染を防ぐ性質が特に高い抗体を発見しました。

    この抗体は人の細胞より先にコロナウィルスと結合することにより感染および重症化を防ぐことができ、変異種にも有効であり、かつ世界最速の1~2週間で作成が可能なのだそうです。

     

    今は一日も早くこの治療薬が製品化されて、世界中の人々の命を救って明るい未来を届けてくれることを願うばかりです。

    ……rangert1