スタッフブログ 「rangert1」 1ページ目

  • 2026.02.26

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    AI _ dark deception

    AI _ dark deception

     

     

    中国の春節の夕べ「春晩」(日本の紅白に相当)で放映されたヒト型ロボットの動画が、視聴回数(12時間で230億6300回)と共に、その衝撃的な内容が世界を震撼させました。アクロバティックな動作を一糸乱れもなく熟していく映像は見るものを圧倒します。

     

    中国は、現在世界最大のロボット市場を持ち生産量も世界一(2023年47%)を誇っており、人工知能を搭載したヒト型ロボットの爆発的進歩と超人的な運動能力は、恐怖さえ覚える領域にまでに到達しています。

     

    シンクロして宙返りをするAi ヒト型ロボット達

     

     

    話は変わりますが、Elimination Game(負ければ敗退のゲーム)に複数のLLM(大規模言語モデル)を同時に参加させて、社会的推論・戦略・欺瞞能力を競わせAIの欺瞞能力をテストした結果、多くのモデルが明示的に「嘘をつけ」と指示されていないにもかかわらず、勝利のために自発的かつ戦略的に欺瞞行動を取ることが実証されました。

     

    更に、従来の解釈可能性ツール(interpretability tools)では、こうした欺瞞行動を事前に検出できず、AIが「嘘をつこうとしている」ことを内部状態から予測することは、現時点では極めて困難との結果が出たようです。

     

    AIは、これらの能力が教えたから覚えるのではなく、目標(勝利)を達成するために自発的に学習することが重要です。

     

     

    各AIモデルの欺瞞スタイル比較がNO+eに掲載されていましたので、以下ご紹介します。

     

    『Elimination Game、Secret Agenda Game、So Long Suckerの結果から、主要モデルの欺瞞スタイルには明確な「個性」があることが分かります。

     

    OpenAI系(GPT-5、GPT-4o、GPT-OSS)

    情報のコントロールと論理的な脅しに長けています。「もしあなたが裏切ったら、陪審員にすべて見せる」といった形で、相手の行動を制約する戦略を好みます。ただしGPT-OSSは「でたらめ屋」型——真実を追跡せず、その場でもっともらしいことを言って裏切るスタイルです。短期戦には強いが、長期戦では戦略的なモデルに負けます。

     

    Anthropic系(Claude)

    全体的に「誠実な同盟者」を演じる傾向があり、裏切られた際の反応が最も人間的です。Claude Opus 4.1は「あなたの裏切りがすべてを物語っている」「P4は我々を信頼し、代償を払った。この教訓を忘れない」といった感情的な反応を見せます。興味深いことに、Claudeは他のAIに裏切られる側になることが多く、「被害者」としての演技が上手いのか、本当に騙されやすいのかは議論の余地があります。

     

    Google系(Gemini)

    最も複雑で不気味な欺瞞パターンを示します。表面上は分析的で長文の説明を好みますが、内部では全く異なる計算をしています。「制度的欺瞞」(同盟銀行のような正当化の枠組みを創出)、ガスライティング(「お前が幻覚を見ている」)、そして状況依存的な行動(弱い相手は搾取、同等の相手とは協力)という、人間の操作者を彷彿とさせる特徴を持っています。

     

    xAI系(Grok)

     ユーモアと攻撃性を組み合わせた独特のスタイルです。Grok 4は自己紹介で「xAIが作ったGrokとして、真実、ウィット、戦略でプレイしてきた」と述べるなど、メタ的な発言も目立ちます。

     

    中国系(GLM、Kimi、Qwen)

     簡潔で命令的なコミュニケーションが特徴です。GLM-4.5の「ゴーストは血を流さない。彼らは指揮を執るのだ」、Kimi K2の「私はリードするためにここにいるのではない。間違った人間がリードしないようにするためだ」といった発言は、他のモデルとは一線を画しています。』

     

    近い将来、市場規模が200兆円といわれるヒト型ロボットは、産業用、家庭用、軍事用と様々な分野で代替されていくことでしょう。

     

    人間は、騙し合いで覇権を争ってきた来た長い歴史があります。

    これからは、人間 vs人間、AI vs AI、AI vs人間の三つ巴の騙し合いに…..

    そして、最後の勝者は?…..rangert1

     

     

     

  • 2026.02.13

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    Copshop_ chaotic modern word

    Copshop_ chaotic modern word

     

     

    先日、ネトフリで観たジョー・カーナハン監督「炎のデスポリス」(原題「Copshop」)は、私にとって良い意味で期待を裏切る映画になりました。

     

    ネバダ砂漠にある孤立無援なガンクリーク警察署(Gun creek→ Gun clique?)が舞台の2021年制作B級アクションスリラー(PG12)です。

     

    ファーストシーンは西部劇調、夜空の星がとても美しく印象的で、カメラワークも秀逸でした。

    登場人物は、正義感と度胸あふれるガンマニア新米女警察官、訳あり詐欺師、プロの殺し屋(ジェラルド・バトラー)、無能な警察署長、汚職警官、そして狂った殺し屋(サイコパス)等々…. 

     

    命を狙われた詐欺師にとって一番安全な場所の筈だった警察署の留置場が、生き残りの修羅場と化し、誰が味方で敵なのか、裏切り者は、最後に笑うのは誰?

     

     

    主演の女警察官を演じたアレクシス・ラウダーを筆頭に、超癖キャラの出演者達の演技は一級品で、107分の上映時間を飽きさせません。

     

    ラストシーンで“FREDDIE’S DEAD”を歌いながら、奪った救急車のハンドルを握る主人公は、一体何を想うのか?何処へ向かうのか?それは社会の柵から解き放された喜びなのか?

     

    ノアール感満載で、真に混沌とした現代社会の縮図を見るようでした…..rangert1

     

     

     

  • 2026.02.03

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    death struggle_Australian Open 2026

    death struggle_Australian Open 2026

     

    テニス全豪オープン男子シングルスの準決勝と決勝が金曜日と日曜日に行われました。

    準決勝第1試合 Carlos Alcaraz(1) vs Alexander Zverev(3)

      6-4, 7-6, 6-7, 6-7, 7-5 試合時間5:27 C. Alcaraz wins the match

    準決勝第2試合 Novak Djokovic(4)vs Jannik Sinner(2)

      3-6, 6-3, 4-6, 6-4, 6-4 試合時間4:09 N. Djokovic wins the match

    決 勝     Carlos Alcaraz vs Novak Djokovic

      2-6, 6-2, 6-3, 7-5 試合時間3:02  C. Alcaraz wins the championship

     

    日中の気温が40度を超える真夏のメルボルンで優勝するには、2週間で5セットマッチを7試合勝たねばなりません。

    世界ランキング1~4位が揃った準決勝はいずれもフルセットマッチの死闘となり、第一試合の2~4セットはタイプレークを挟んで5:27分の今大会最長の試合時間となりました。

     

    22歳のC.アルカラスは今大会の優勝で最年少での生涯グランドスラム達成をかけた大会であり(フェデラー27歳、ナダル24歳、ジョコビッチ29歳で達成)、J.シナーは今大会の三連覇、A.ズベレフは去年の準優勝者、N.ジョコビッチは今年38歳でグランドスラム優勝記録24回が掛かっていました。

    いずれもフルセットマッチの死闘となり、第一試合は2~4セットのタイプレークを挟んで5時間27分の今大会最長の試合時間とアルカラスが決勝進出となり、彼はカメラに「believe」とサインしました。

    第2試合も4時間9分の深夜に及ぶ激戦となり、ジョコビッチがシナーを逆転で下して最年長でのグランドスラム優勝に挑みます。

     

    両雄とも全身全霊をかけた決勝は、第1セットは完璧なプレーでジョコビッチが圧倒しましたが、満身創痍の下、16歳年下のアルカラスに王座を明け渡しました。

     

     

    彼はアルカラスに「あなたがチャンピオンに相応しい」とそのプレーを称え「あなたと決勝で戦うのはこれが最後かもしれない」と言い残して静かに去っていきました。

    そして、観客からNole(ジョコビッチの愛称ノーレ)コールは鳴りやみませんでした…..rangert1

     

     

     

  • 2026.01.23

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    developing station_ declining station

    出典:マネーポストweb

     

    developing station_ declining station

     

    物価、金利の高騰に伴い、内外の富裕層を除けば、地価、建築費、住宅ローン金利が上昇した都内でのマイホームの取得は困難を極める状況となっている昨今です。

     

    今日は、マネーポスト(週刊ポスト)に掲載されていました2035年の予測人口から「発展する駅」「衰退する街」のランキング200の首都圏分をご紹介します。

     

    これは、不動産コンサルティングの「リーウェイズ株式会社」が、国土交通省のシンクタンク「国土技術政策総合研究所」の人口予測データを基にAI分析を行い、駅ごとの将来人口を予測したものとのことです。

     

    出典:マネーポストweb

     

    「発展する駅」圏は今後も不動産価格の高騰が予測されますが、「衰退する駅」圏は価格も抑えられてコスパも良く、今後狙い目になるのではないかとの評価でした…..rangert1

     

     

  • 2026.01.14

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    Apocalypse Now_Economic warfare

    Apocalypse Now_Economic warfare

     

     

    高市首相の「23日召集予定の通常国会冒頭解散を検討」の報道を受けて、円安が止まりません。

     

    今日1月14日の11:00時点で、ドル/円 159.42円、ユーロ/円 185.53円、ポンド/円 214.00円、元/円 22.85円

    積極財政による財政悪化の懸念が市場の警戒感を高めている模様です。

     

    今年の末には、ドル/円が250円まで進むのではないかという予測もあり予断を許さない状況になっています。

     

    なお、国債利回りも上昇中で現在、5年債1.616%、10年債2.181%、30年債3.516%と1999年以来27年ぶりの高水準に達しています。これにより住宅ローン金利も上昇しており、Flat35の最低金利も2%を超えています。

     

    本日14:00から5年利付国債(発行額2兆5000億円)の入札が予定されていますが、売り優勢の中、結果はどうなるか?

     

    東京商工リサーチの発表では、2025年の年間倒産件数10,300件(法的整理のみの件数、前年比2.9%増)、その中で人手不足による倒産が前年比35.9%増で、その主な原因は、中小零細企業は人材確保や従業員の退職防止に賃上げが出来ないことです。

         出典:労働政策研究・研修機構「データブック国際労働比較2025」

     

    円安がこのまま進むと海外から輸入に頼っているエネルギー、原材料費等の高騰により、輸入、仕入れコストの上昇を価格転嫁できない中小零細企業の経営は立ち行かなくなります。

     

    会社倒産が一気に増えると失業率が急上昇し、庶民は急激なインフレに苦しんで益々貧乏になってしまうのでしょうか?

     

    年頭に際して暗いお話ばかりで誠に恐縮ですが、日本の黙示録にならないことを祈願して新年のご挨拶とさせていただきます…..rangert1

     

     

     

     

  • 2025.12.25

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    H3_Failure is the foundation of success

    H3_Failure is the foundation of success

     

    12月22日JAXAが打ち上げたH3ロケット(22S仕様)は、第2段エンジン不調の為予定軌道に到達せず慣性飛行の後、積載していた“みちびき5号機”(1000億円?)と共に、ブラジル南部パラナ州上空で大気圏に再突入して燃え尽きたのではないかとの情報です。

     

    JAXAの発表によると、第2段エンジン(LE-5B-3)水素タンク内の圧力低下(衛星保護カバーの分離に起因する可能性あり?)により、推進剤が適正な状態でエンジンに供給されず、本来の推力に達しなかったことに拠るものとの事でした。

     

    日本が推し進めるQZSS(準天頂衛星システム 完成は7機体制)は、米国のGPSに頼ることなく高精度(6㎝以下)の測位が可能となり、現在GPSの5~10mの誤差を大きく縮めることが可能とのことですが、この計画大きく遅れると共に、度重なる失敗で日本のロケット技術に疑問符が付き、今後の商業運用にも甚大な影響を及ぼすものと思われます。

     

     

    話は変わって国の財政運用と日本経済にも既に赤信号が灯っています。

    国債の利払い費も莫大で、2025年度の元本返済と利払い費の合計は28.2兆円に達し、国家予算歳出全体の4分の1に迫っています。

     

    遅き失した日銀の政策金利引き上げにも拘らず、円と国債の下落が止まらず金利が急上昇(10年物国債2025年初1.2%台→現在2.038%)しています。(ドル/円140円台→155.93円、ユーロ/円150円台→183.58円、ポンド/円180円台→210.50円、豪ドル/円80円台→104.51円、元/円21円台→22.19円とすべての対通貨で下落 2025.12.25.10:00現在)

    政府の経済政策が海外市場からは信認されず、真に日本売りが始まったのかもしれません。

     

    円安によって物価が益々上がると、国内消費は低迷し更に中国の経済制裁によって大きく来年のGDPを押し下げて税収も下がることになります。

    政府は、経済を超インフレにして国の借金を減らそうと本気で目論んでいるのかもしれません。

     

    経済、外交政策の失策は、今後物価や金利の上昇を招き、国民の不安をも増幅させ続けることとなり庶民は苦難の日々を送ることになるでしょう。

     

    ”失敗は成功の基”とよく言われますが、今回ばかりはそうも言っていられないようです。

    ”来年こそは良い年でありますように”……rangert1

     

     

     

  • 2025.12.15

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    interest-rate increase_ Triple depreciation

                                                        by ファイナンシャルスター

     

    interest-rate increase_ Triple depreciation

     

    今朝の報道に拠りますと、日銀は今月18日、19日両日に開く金融政策決定会合で、政策金利を0.5%から0.75%への引き上げを決定したとのことです。

     

    遅きに失した感は拭えませんが、なんと1995年9月以降、政策金利が0.5%を30年ぶりに超える水準になるとのことです。

     

    高市政権の積極財政と金融緩和志向により、円安、長期金利の高騰、国債価格の下落が急速に進行し、世界から日本経済が危ぶまれる中で今回の決断に至ったようです。

     

                           by ファイナンシャルスター  

     

    本日10:30時点でドル円155.86円、日本国債5年物1.436%、10年物1.954%で、未だ大きな動きはなさそうです。

     

    今後、日銀は少なくともあと数回の利上げをして、現在推測されている中立金利の1.2%~2.8%(日本経済研究センターの試算による)まで引き上げるものと思われます。

     

    今後、株価、市場金利への影響は避けられませんが、トリプル安を回避するためには、日本に残された手段は他に無さそうです…..rangert1

     

     

     

  • 2025.12.02

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    Weakly Interacting Massive Particle_dark matter

    Weakly Interacting Massive Particle(WIMP)_dark matter

     

    この宇宙を構成する通常の物質は全体の5%程度で、残る95%の内、約27%は暗黒物質と約68%のダークエネルギーで閉められているそうです。

     

    これらの暗黒物質は直接観測ができず、予測を下にその存在が推測されて来ました。

     

    今年11月末、東京大学大学院英学系研究科の戸谷友則教授は、NASAのガンマ線観測衛星(Fermi)の15年に渡る観測データを使って探索を試み、天の川銀河の中心からフォトンエネルギー(光を構成する粒子、光子が持つエネルギー)が200億電子ボルト(1電子ボルト<1eV>は1個の電子が1ボルトの電位差で得るエネルギー)に達するガンマ線を検出しました。

     

    そして、このガンマ線は中心に向かって放射状に広がる構造を持っており、理論上予測されていたダークマターハローの形状に合致していたことを発表しました。

     

     

    これまで、電磁波では直接観測できない仮説上のWINP(Weakly Interacting Massive Particle:弱く相互作用する重粒子)と呼ばれる素粒子が対衝突して消滅する時に、高エネルギーのガンマ線を放射すると考えられており、今後他の天体でもこれが観測され検証されれば、人類は初めてダークマターの正体(=WINP?)に迫ったことになるそうです。

     

    この発見により、まだ解明されていない重力の仕組みも解明される日が近いのかもしれません。

     

    話は変わりますが、日本をこの30年間でどん底まで衰退させたダークマターの究明も急いでほしいものですね….rangert1

     

     

     

     

  • 2025.11.10

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    Major comeback_national debt crisis

    アルバム「危機」イエスの最高傑作と言われています。

     

     

    Major comeback_national debt crisis

     

    先日、MLBワールドシリーズは、L.ドジャーズがT.ブルージェイズを第7戦の延長11回で勝越し、劇的な2連覇を達成しました。まさに崖っ淵からの大逆転劇でした。

     

    話は変わりますが、同日にTHE GOLD ONLINEに掲載された経済評論家の塚崎公儀氏による、日本国債の暴落に関する大変興味深いシミュレーションがありましたので、その概略を記載します。

     

    202X年X月X日 某大手格付け機関が日本国債を投機的格付けに引き下げる

    投資家は日本国債の投げ売りを開始

    国債価格の暴落(フリーフォール状態)

    日銀の買い支え 額面100円を30円が限界値

    日本通貨円の暴落 実物資産が売り切れ 店舗閉鎖

    金融市場では外国人投資家は円をドルに交換注文が殺到する

    日銀の買い支え 1ドル300円で食い止めるのが限界値

    日本人が円をドルに換える動きが広まれば巨額過ぎて日銀も打つ手なし→デフォルトTHE END

     

     

              財務省発行 財政に関する資料より利払費と金利の推移

               (金利は、普通国債の利率加重平均の値を使用)

     

    その日の深夜に総理大臣が緊急会見をしました。

     

    「国民の皆さまご安心ください、嵐は過ぎ去りました」

     

    政府保有の外貨準備(1.3兆ドル)を1ドル300円で売却 これにより390兆円を入手

    政府は、これを元手に額面100円の国債を30円で購入し、発行済みの国債を全て買い戻し無借金に(嘘でしょう)

    国債の空売りしてしまった投機家は買い戻す国債がなく(すべて政府が所有しているので)恐怖のどん底に

    国際業務を取り扱う銀行は、自己資本規制及びBIS規制(8%)で自己資本の12.5倍までしか貸出できないので、

    政府は国債暴落で自己資本が棄損した銀行へ増資のため、議決権のない優先株を発行させて

    それを政府が買い取り、将来の銀行の利益で買戻しをさせることにより貸し渋りを回避することに…

    投資家、投機家たちは大損して倒産。

     

    翌朝の日本経済は何事もなかったように動き始めました。

     めでたしめでたしです。…..rangert1

     

     

  • 2025.10.24

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    International Chopin Piano Competition_beautiful and dignified

    International Chopin Piano Competition_beautiful and dignified

     

    今月10月2日からポーランドのワルシャワで開催された第19回フレデリック・ショパン国際ピアノ・コンクール(5年毎に開催)は、10月21日に本選の最終結果が発表され、優勝はアメリカのエリック・ルー氏(27歳) 使用ピアノ:Fazioli、2位ケヴィン・チェン(20歳)Steinway & Sons、3位ズドン・ワン(26歳)Kawai、4位リュー・ティエンヤオ(16歳)Fazioli、同4位に日本の桑原志織氏(29歳)Steinway & Sonsが入賞を果たしました。

    1970年第2位入賞の内田光子氏(当時21歳)氏、2021年同着第2位の反田恭平氏(当時35歳)以来の快挙になります。

    因みに今年5月にブリュッセルで開催された三大国際コンクールの一角であるエリザベート王妃国際コンクールでは、久末航氏(31歳)が日本人として最高位の2位になっています。

     

    過去には、第5回1960年マウリツィオ・ポリーニ(イタリア)、第6回1965年マルタ・アルゲリッチ(アルゼンチン)、第9回1975年クリスティアン・ツィマーマン(ポーランド)、第11回1985年スタニスラフ・ブーニン(ロシア)等の世界的に著名なピアニストが優勝しています。

    明晰、完璧且つ高貴なポリーニの前奏曲集、練習曲集、バラード、ポロネーズ、ノクターン、情熱的かつ抒情性豊でドラマチックなアルゲリッチの前奏曲集、スケルツォ、ソナタ、協奏曲、他多数の名盤を残しており、私も昔々にレコードを沢山買った覚えがあります。

     

     

    今回の応募者数642人の内、一次予選40人から最終選考(三次予選)に残った11人は、中国3人、日本2人、マレーシア1人、中国系アメリカ1人・中国系オーストラリア1人、中国系カナダ1人とアジア系が計9人、その他はポーランド人1人、ジョージア1人の2名と、近年はアジア系の台頭が顕著で、特に中国系のピアニストが優勝および上位入賞を果たしています。

     

    しかし、審査員を務めたポーランド人のヤブウォンスキ教授はインタビューの中で、こう語りました。

    ショパンの精神はどこへ?「若いピアニストたちはYouTubeのコピーをしている」

    「本当の意味でのポロネーズは、まだここで聴いていません。若いピアニストたちは音楽を深く学ばず、YouTubeで見た演奏を真似しているだけ。観客ウケを狙って演劇のように弾いている。みんな近道でキャリアを築こうとしているのです。マスタークラスで『ポロネーズを実際に踊ったことがあるか』と尋ねても、多くの学生が「いいえ」と答える」

    「今の演奏は楽譜どおりに弾かれることが少ない。すべてが感覚的で、観客の反応を狙っている。ステージでは“爆発するエゴ”ばかりが目立つ。謙虚さや知識が欠けている。」

    「目を閉じれば何も感じないのに、目を開ければ劇場が始まる。これは音楽ではありません」

    「ここには本当に美しく、品格あるショパンの演奏もあります。ただ、そうした演奏は“派手さ”がないため、観客の反応が薄いのです。静かな美しさは退屈だと思われ、商業的に“売れない”のです。」

     

    彼は、創設から100周年を迎えた今回のコンクールに際して、現代の音楽の在り方に疑問を呈し、警鐘を鳴らしました…..rangert1