• 2025.12.25

    カテゴリ:
     | タグ:

    H3_Failure is the foundation of success

    H3_Failure is the foundation of success

     

    12月22日JAXAが打ち上げたH3ロケット(22S仕様)は、第2段エンジン不調の為予定軌道に到達せず慣性飛行の後、積載していた“みちびき5号機”(1000億円?)と共に、ブラジル南部パラナ州上空で大気圏に再突入して燃え尽きたのではないかとの情報です。

     

    JAXAの発表によると、第2段エンジン(LE-5B-3)水素タンク内の圧力低下(衛星保護カバーの分離に起因する可能性あり?)により、推進剤が適正な状態でエンジンに供給されず、本来の推力に達しなかったことに拠るものとの事でした。

     

    日本が推し進めるQZSS(準天頂衛星システム 完成は7機体制)は、米国のGPSに頼ることなく高精度(6㎝以下)の測位が可能となり、現在GPSの5~10mの誤差を大きく縮めることが可能とのことですが、この計画大きく遅れると共に、度重なる失敗で日本のロケット技術に疑問符が付き、今後の商業運用にも甚大な影響を及ぼすものと思われます。

     

     

    話は変わって国の財政運用と日本経済にも既に赤信号が灯っています。

    国債の利払い費も莫大で、2025年度の元本返済と利払い費の合計は28.2兆円に達し、国家予算歳出全体の4分の1に迫っています。

     

    遅き失した日銀の政策金利引き上げにも拘らず、円と国債の下落が止まらず金利が急上昇(10年物国債2025年初1.2%台→現在2.038%)しています。(ドル/円140円台→155.93円、ユーロ/円150円台→183.58円、ポンド/円180円台→210.50円、豪ドル/円80円台→104.51円、元/円21円台→22.19円とすべての対通貨で下落 2025.12.25.10:00現在)

    政府の経済政策が海外市場からは信認されず、真に日本売りが始まったのかもしれません。

     

    円安によって物価が益々上がると、国内消費は低迷し更に中国の経済制裁によって大きく来年のGDPを押し下げて税収も下がることになります。

    政府は、経済を超インフレにして国の借金を減らそうと本気で目論んでいるのかもしれません。

     

    経済、外交政策の失策は、今後物価や金利の上昇を招き、国民の不安をも増幅させ続けることとなり庶民は苦難の日々を送ることになるでしょう。

     

    ”失敗は成功の基”とよく言われますが、今回ばかりはそうも言っていられないようです。

    ”来年こそは良い年でありますように”……rangert1