• 2025.12.02

    カテゴリ:
     | タグ:

    Weakly Interacting Massive Particle_dark matter

    Weakly Interacting Massive Particle(WIMP)_dark matter

     

    この宇宙を構成する通常の物質は全体の5%程度で、残る95%の内、約27%は暗黒物質と約68%のダークエネルギーで閉められているそうです。

     

    これらの暗黒物質は直接観測ができず、予測を下にその存在が推測されて来ました。

     

    今年11月末、東京大学大学院英学系研究科の戸谷友則教授は、NASAのガンマ線観測衛星(Fermi)の15年に渡る観測データを使って探索を試み、天の川銀河の中心からフォトンエネルギー(光を構成する粒子、光子が持つエネルギー)が200億電子ボルト(1電子ボルト<1eV>は1個の電子が1ボルトの電位差で得るエネルギー)に達するガンマ線を検出しました。

     

    そして、このガンマ線は中心に向かって放射状に広がる構造を持っており、理論上予測されていたダークマターハローの形状に合致していたことを発表しました。

     

     

    これまで、電磁波では直接観測できない仮説上のWINP(Weakly Interacting Massive Particle:弱く相互作用する重粒子)と呼ばれる素粒子が対衝突して消滅する時に、高エネルギーのガンマ線を放射すると考えられており、今後他の天体でもこれが観測され検証されれば、人類は初めてダークマターの正体(=WINP?)に迫ったことになるそうです。

     

    この発見により、まだ解明されていない重力の仕組みも解明される日が近いのかもしれません。

     

    話は変わりますが、日本をこの30年間でどん底まで衰退させたダークマターの究明も急いでほしいものですね….rangert1